夜間、高速道路などを走行した後、
翌日、愛車を見てみたら、「虫の死骸がたっぷり・・・」
こんなことありませんか??
この虫の死骸をそのまま放っておく方がいらっしゃいます。
「どうせ雨で流れるから」
「面倒だから」
などという理由でついつい放っておかれがちですよね。
実はそれ、とっても危険なんです!!
虫の死骸を放置するのは危険!
そのまま放置しておくととっっても危険なんです!
少しわかりにくいかもしれませんが、
この写真は虫の死骸が塗装を浸食してしまった跡です^^;
蛍光灯が写りこんでいるすぐ上に少し跡があるのがわかると思います。
こうなってしまうと研磨するしかありません。
なぜ、虫の死骸をそのまま放置してしまうと、
このような状態になってしまうのか、
簡単に解説していきます。
虫が車の塗装に悪影響を及ぼす仕組み
虫は、体液に非常に強い「リン酸」という物質を含んでいることがほとんどです。
この「リン酸」が塗装にイタズラをします。。。
虫が車に衝突すると、潰れて体液が出てしまいます。
その潰れた虫から出た体液に「リン酸」が含まれていて、塗装面に付着してしまいます。
リン酸は腐食性が強い物質で、濃くなればなるほど強くなります。
虫の死骸が、塗装面に付着していると、乾燥していきます。
また、虫の死骸にはたんぱく質が多いため、
これが原因で塗装面と結合してしまい、こびりついてしまいます。
そのこびりついた内側で、塗装面に付着していた「リン酸」は、
濃度は上がってしまい、塗装を侵食してしまうのです。
上でご案内した通り、放置してしまうと、虫の死骸が取れても、
塗装面が侵食されてしまい、
塗装を磨いて落とすしか方法が無くなってしまうのです。
この放置しておくと危険な物質に、「鳥フン」があります。
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それでもそもそも、虫がどうして車に寄ってきてしまうのでしょうか?
少し考えてみたいと思います。
なぜ虫が車に寄ってきてしまうのか?
結果から、言ってしまうと、「虫の本能」が原因です。
虫が優れた知能を持っていれば、こんなことにもならないのですが、
虫は本能で、夜間、紫外線に向かって飛んでいってしまいます。
ヘッドライトの光には紫外線が含まれています。
その紫外線に誘われて寄ってきた虫が、走行している車に引かれてしまう、というわけですね。
(虫を殺して罪に問われる世界だったら、大変なことになりますね^^;)
街灯に虫が集まるのと同じ現象です。
こういったことから、日中、走行していても、
虫が付きにくいのは想像できますよね。
虫が付いてしまうのはやむを得ないことは、ご理解いただけたと思います。
それでは、付いてしまった後、どのような対処をすればいいのか、解説してみたいと思います。
虫の死骸が付いてしまった後の対処方法
まずは、何より「気づいたらすぐに取り除く」ということが基本です。
付着した直後であれば、湿らせたティッシュや、
除菌用のウエットティッシュなどで軽く拭き取るだけで取り除くことができます。
ただ、ある程度の時間、走行しているだけでも、
付着して虫は乾燥してしまい、こびりついてしまいます。
虫の死骸が乾燥した後は、「アルカリ性の洗剤」を使用することがポイントです。
「アルカリ性の洗剤」はタンパク質を溶かす性質があります。
もし、ご自宅に「アルカリ性」の洗剤があれば、
指に少量付けてみてください。
指がヌメヌメした感じになるのがわかると思います。
これは、指の表面のタンパク質を溶かしている状態です。
当然ながら、人間を溶かすほどではないので、安心してくださいね^^
少し話がそれてしまいましたが、前項で簡単に触れましたが、
虫のタンパク質が塗装面に固着させてしまいます。
このタンパク質を溶かす性質があるため、
乾燥して固着してしまった虫の死骸も
比較的簡単に取り除くことができます。
市販品では、虫クリーナーと呼ばれるような
専用品も販売されているので、もし、固着してしまったら、
無理に取り除かず、専用品も利用してみましょう!
最後にこびりつく前にできる対策についても少しご紹介してみます。
こびり付く前にできる3つのポイント
ここまで、読んでいただき、放置しないことが重要なことは
ご理解いただけたと思います。
それでは、放置しないための対策をいくつかご紹介してみます。
ポイントはこの3つ!
- ドライブ後はチェックする
- 常備しておくと便利なもの
- コーティングを施工しておく
ドライブ後に必ずチェック
まずは何より、
「ドライブが終わったら必ずチェックする」
これを癖付けることが最重要です!
チェックすることを怠れば、放置することにつながってしまいます!!
常備しておくと便利なもの
- ウェットティッシュ
- マイクロファイバークロス
- 水道水を入れたペットボトル
ウェットティッシュを常備しておくことで、虫の死骸対策だけでなく、
不意の鳥フンにも対処できます。
ただ、ウェットティッシュでは、水分が足りないケースや、
ウェットティッシュでは取り除けないこともあります。
そんな時は、マイクロファイバークロスに水道水を染み込ませます。
湿らせたマイクロファイバークロスを虫の死骸の上に置き、
1~2分時間を放置します。
こうすることで、乾燥していた虫の死骸が柔らかくなり、
抵抗なく取り除くことができるのです。
そして、最後のポイントとして、コーティングがオススメです!
コーティングを施工しておく
コーティングを施しておくことは、浸食の進行を遅らせるためのとっても有効な手段です。
酸性に弱いコーティングも存在しているので注意は必要ですが、
それでも、何もしていない状態の塗装面よりはるかに保護効果はあります。
当社の取り扱っているコーティングの内、
以下のコーティングは酸性、アルカリ性ともに耐性があります。
こういったコーティングをしておくことである程度の放置は問題ありません。
ただ、当然ながら長期間放置してしまうと、徐々に侵食はされてしまいますので、
長期間放置することの無いよう、定期的に洗車をしておくようにしましょうね!
それでもコーティングは高価だしなぁ、、、という方は、
DIYで市販のコーティングやワックスを塗りこんでおくことも有効です!
万が一、トップの写真のように、塗装が浸食されてしまったら、
コーティング専門店の診断を受けるようにしましょう!